ご無沙汰してましたが、ひさびさの投稿です。
サイトの管理ページでパスワードが分からずじまいでしたが、ようやく分かって管理サイトに入れるようになりました。大変失礼いたしました。
今回は口の中の癌（がん）について。
つい先日「口の中のできものがなかなか治らない」ということで来られたSさん、当院で診たところ、舌の一部が癌化してそうな感じ。数日軟膏処方で様子みましたが、患部の状態は変わらず。クロの可能性が高かったので専門機関への紹介となりまして…その後の精密検査で扁平上皮癌との診断が出た模様です。
他の部位に対して特段確率が高いわけでありませんが、口の中も悪性腫瘍（＝癌）ができます。舌、歯肉、頬粘膜、口腔底、口唇…あとはそんなに確率高くございませんが、唾液腺にも癌ができることがあります。
口の中に「できもの」を作ったことある方は少なくないと思いますが（いわゆる口内炎）、そのなかでも粘膜がただれた状態のことを潰瘍（かいよう）といいます。潰瘍の多くは炎症により生じるので、様子をみてたらそのうち治るのですが、様子みてもいっこうに潰瘍がひかない、まわりにシコリみたいなものができれば、その部分が癌化している可能性があります。
口腔外科を標榜している当院ですが、こういう疾患は当院で加療せず、専門機関へ紹介するようにしております。おもには九大病院、九州医療センターあたりでしょうか。そういった専門機関で詳しく調べてもらったうえで的確に診断していただき、適切な治療を受けていただくように手配いたします。